骨盤矯正-カイロフプラクティック
骨盤矯正をメインにして治療を行なっている治療院の中にはカイロプラクティック治療院も数多く存在します。
アメリカで開発され発展してきたカイロプラクティック。
指圧や中国整体とも似ているようですが、違いがあるのでしょうか。
骨格を調整してからだを回復させる
カイロプラクティックが目指しているのは健康なからだです。
これは整体やほかの治療法とも変わりません。
しかし、そこへ至る道筋が異なっているのです。
カイロプラクティックでは脊椎などの骨格の歪みが神経系を通してからだ全体へ影響を及ぼして、痛みやしびれ、その他の症状などが発生しているという考え方をしています。
ですから骨の接合部である関節やその周囲を取り巻いている筋肉が、神経を圧迫する状態を修復するのが目的となっています。
また、西洋医学的な手術や薬などをできるだけ使用しないで自然治癒力を発揮させるという特徴もあります。
整体とカイロプラクティックの違い
整体とカイロプラクティックは自然治癒力を高めていくという手法では似ています。
しかし、整体は基本的にツボ刺激がポイントになります。
指圧や鍼といった方法で経絡とも呼ばれるツボを刺激することがからだの循環を促進していき、疲労回復と共にバランスのいいからだになっていくという考え方です。
一方カイロプラクティックは骨格の歪みが神経を圧迫しているため、それを取り除くということに主眼がおかれます。
骨盤矯正とカイロプラクティック
骨盤の前や後への傾き過ぎ、骨盤の開き過ぎといった問題がさまざまな症状を引起しています。
ですから傾きや開きの調整をするのに当たって、カイロプラクティックの手技手法が役に立つのです。
長年バランスの崩れた姿勢で生活してきた患者さんの場合には、骨格も筋肉もバランスを欠いた状態で出来上がってしまいます。
ですからそれを矯正していくためには、まず周囲の筋肉をほぐしていくことが必要でしょう。
その後、骨格のバランスを調整し、整った状態で筋肉を鍛えることでバランスをキープできるようになります。
骨盤矯正と生活習慣
バランスの崩れた姿勢ですっかり生活習慣ができてしまっている患者さんの場合には、治療だけでは改善が難しいことがあります。
治療院でいくら骨格が元通りになっても、その後生活の中で再びズレてしまうからです。
そのため、座り方や歩き方といった基本的な生活習慣の見直しが必要になってきます。
特に注意されることが多いのが、足を組んで椅子に座る姿勢です。
無意識のうちに何気なく足を組んでしまう習慣を変えていくのは容易ではありません。
治療師の中には、足を組みたくなるのは元々骨盤が傾いていて座る時に片方に体重がかかっているから組みたくなるのだと説明する方もいます。
骨盤の傾きを修正すると、足を組んでもからだの軸がズレなくなるのだそうです。