骨盤矯正の手法

骨盤矯正の手法

骨盤矯正をどこで治療してもらうかは重要です。
骨盤の傾きやズレは微妙なため、自分でチェックしようと思ってもなかなかわかりにくいのが実情です。
経験を積んだ治療者との出会いは重要なのです。

整形外科と骨盤矯正

骨盤矯正は骨格や筋肉を扱うため、医学の分野で言えば整形外科の領域といえるでしょう。
ところが骨盤の調整をすることでからだの不調を改善していこうというのは、もともと東洋医学やカイロプラクティックといった整体系の発想です。
骨折や筋肉損傷といった目に見える症状や測定できるものしか受け入れない、という考え方の整形外科が多いのが事実でしょう。
ただ、整形外科の中には骨盤矯正を取り入れて施術する病院も少数ですが出てきています。

整形外科の強み

整形外科は医者が治療を行なうために、レントゲン撮影が可能です。
これは骨や筋肉の治療にとっては大変な強みです。
整体やマッサージは手技といって手で触って診断をする触診という能力がありますが、触診からわかったことを患者に伝えるのはなかなか容易ではありません。
骨格模型や実際の筋肉を動かしながら丁寧に説明しても、理解しにくいことは変わりないのです。

しかし、レントゲン撮影をすれば骨の状態は明確に表現されますので、治療者も患者も同じ画像をみながらコミュニケーションを図ることができます。
また、診断書作成やブロック注射なども医師でないとできないため強みといえるでしょう。
さらに健康保険を適用した治療を行なえるのは病院と接骨院のため、安価な治療費で治療を受けられるというメリットもあるのです。

整形外科と東洋医学

整形外科とカイロプラクティックや整体、マッサージなどの東洋医学は、同じ症状を扱うライバルとしてみられています。
腰痛や肩こり、むち打ち、五十肩などの治療を受けるのがどちらがいいか、意見が分かれるところです。

カイロや整体の先生たちは、「整形外科は薬やシップを出すだけで、痛みを和らげたり原因を追究して治すことがない」と問題提起することがあります。
整形外科の先生たちは、「整体やカイロは免許もレントゲン撮影もなしに医業をしているし、骨のズレや筋肉の緩和だけでからだが回復するなど証明されていない」と相手にしないケースが多いようです。

しかし、患者の側としては自分に合った治療をしてくれる先生こそが重要です。
その先生が医者であろうとカイロプラクターであろうと柔道整復士であろうと、それは大きな問題ではないのです。
からだの回復とは感情や心と切り離すことができません。
最も信頼できる先生との出会いこそ患者を救うことを考えると、選択肢は多ければ多いほどいいといえるでしょう。