骨盤矯正-オステオパシー
骨盤矯正を検索していくと最近よく見かけるのが「オステオパシー」と呼ばれる手法です。 整体やカイロプラクティックと似ているのは、人間の持つ自然治癒力を高めてからだの不具合を改善していくという考え方です。
実は西洋医学も病気を治すことはできず、薬や手術も症状を抑えたり悪化した部分を除去するだけで健康が回復するには自然治癒力が必要なのです。 しかし、医者はあまりそのことには触れないのでまるで医学が治したかのような錯覚にさせられることが多いのでしょう。
オステオパシーでは統合と調和が大切
オステオパシー治療は、人間のからだをひとつのユニットとして捉えることから始まります。
からだ・こころ・精神が一体となっている、または神経・分泌・免疫・筋骨格も統合しているという考え方です。
西洋医学は逆に、脳は脳神経外科、皮膚は皮膚科、臓器は内科と分科して考えるため、個々の部位を切り離して考えがちになるでしょう。
バランスが整うとからだの循環が流れていく
理学療法などは関節に目を向けることが多いのに対して、オステオパシーでは骨の位置やほかの骨との相互関係にも目を留めていきます。
骨や筋肉があるべき位置にないことやあるべき状態でないと、血液や神経、リンパなどが圧迫されてそれがからだを悪くしていくのです。
たとえば足首を捻挫したのに平気だと無視して生活していると、膝や股関節、骨盤、脊椎にまでゆがみを生じさせてしまうことがあります。
足首の歪みをほかの箇所を調節することでバランスを上手に取ってしまうのです。
しかし、それぞれの箇所では無理が生じているために、足首の捻挫から膝痛になってしまうといった具合にからだのほかの部分を傷める危険があります。
そうしたケースでは足首の捻挫を治すとともに、膝や骨盤の歪みも修正していきます。
筋肉の緊張を緩めることも重要
人間の骨格はプラモデルとは違って接着されている訳ではありません。
骨格の周囲を取り巻いている腱や筋肉によって骨と骨がつながっているのです。
ですから、その筋肉が変な形で緊張してしまうと骨盤の歪みになることもあるのです。
そうした状態のまま、関節をゴリゴリ動かして治そうとしても修復はできません。
オステオパシーではもともと関節をポキポキ矯正することもありません。
まずは周囲の筋肉をほぐしていくことから始めます。
からだが左右に歪んでいるケースでも、筋肉の付き方が偏っていることが原因の場合もあります。
骨格だけでなく筋肉や精神も含めた全体を見ながら治療を進めるオステオパシーがいいのはそのためなのです。